2012年12月23日

ゲーム日記(33)ブレイブリーデフォルト

久々にRPGらしいRPGをプレイした。
最近のRPGにありがちなアクション要素など皆無、シコシコと単調な作業を繰り返すタイプのRPGだ。
前評判の時点で極めて評価が高く、発売直後は売り切れ続出、プレミア価格で転売が横行するなど、ちょっとしたお祭り状態になるほどの話題作なのだ。

さて、発売から2ヶ月も経ったが、ひととおりクリアしたので所感をレビューする。

ゲーム内容 ☆☆☆☆☆(満点☆5、以下同じ)
本作は、故郷の村を謎の大穴に飲み込まれた少年ティズが、クリスタルの秘密に翻弄されつつ、世界を危機から救うため旅をする、というストーリーである。
クリスタルを中心に物語が展開されるあたりはFFシリーズと同様であり、ゲームシステムもFFシリーズとの共通点が非常に多い。別タイトルではあるが、FFV世代のファンにとっては、FFの続編としてプレイできるゲーム内容である。

開発元のスクエニにとっては「旧時代の」RPGという位置づけなのであろうが、古臭さを感じるというよりも、完成度の高さが際立っている。すでに完成の域に達しているゲームシステムを、さらにバランス良く、また、近年のライトユーザー向けに遊びやすく調整しているのだ。
しかも、元となる素材はFFシリーズなのだから、面白くないハズがないだろう。

ストーリーについての説明はネタバレになるので割愛するが、FF零式と同様、クリア後にモヤモヤ感が残るのは残念だ。「ん!?結局、彼(ら)は何だったんだ?」という後味の悪さを感じる。すべてをゲーム内で説明し尽くすより、プレイヤー自身が想像力を働かせた方が感動は大きいのかもしれないが、個人的にはどちらかと言えばマイナスである。

さて、本作は上述のとおり完成度の高い古典的RPGであるが、もちろん独自の味付け(システム)も加えられている。具体的には、@ジョブ・アビリティ、Aアビリンク、Bネット接続の3点である。

@ジョブやアビリティのシステムは、FFシリーズでも度々取り入れられているので、詳しい説明は要らないだろう。「すっぴん」や忍者など、懐かしのジョブも健在だ。隠しジョブを含め、全部で24のジョブが登場する。
ジョブチェンジに関しては何のペナルティも無いため、ダンジョン攻略中には海賊を使い、ボス戦の直前で忍者にジョブチェンジするといった戦い方もできる。
本作ではジョブやアビリティの組み合わせに戦略的要素が多く盛り込まれており、敵の特徴に合わせて設定を変更することで、戦闘を圧倒的有利に展開することも可能になる。
惜しむらくは、本作ではレベルがポンポンと上がるため、あまりアビリティを工夫しなくてもクリアできてしまうこと。結局のところ、ナイト(海賊に転職)が2人と、黒魔道士(魔神に転職)、白魔道士(賢者に転職)のパーティーで、十分にクリアは可能である。ジョブの種類は多いものの、戦力になるジョブは少ないのが残念なところだ。また、装備できるサポートアビリティの数に上限があるので、複数のジョブを極めるメリットも少ない。

Aアビリンクは、他のプレイヤーを友達に登録すると、他のプレイヤーのジョブレベルを全て引き継げるというシステムだ。つまり、友達のAさんが全ジョブのジョブレベルをMAXに育てると、Aさんを友達登録するだけで、自分はゲーム開始直後から全ジョブレベルMAXということも可能なのだ。
使い方によっては、友達とジョブレベルの経験値稼ぎを分業できたりして、なかなか良いシステムではあると思う。ただし、実際のところ、周囲で同じゲームをやっている人がどれだけいるか・・・を考えると、実際に有効活用できている人は少ないのではないかと思う。

Bネット接続に関しては、FF零式と同じく、公式サイトに登録すると、WEB配信で様々なアイテムを受け取ることができる。最強クラスの貴重な武器が配信されるので、利用しない手はない。FF零式のときはサーバー攻撃などの不運もあり、非常に残念な思いをしたが、本作では円滑にシステムが運用されたようだ。

難易度 ☆☆☆☆☆
RPGなので誰でもクリアできる。
ストーリーを普通に進めていけば、レベルもポンポンと上がるため、経験値稼ぎの苦行は不要と思われる。
ただし、癖のある攻撃をしてくるボスキャラが多いため、結構な頻度で全滅したりする(睡眠や魅了を使われると、ザコ戦でも全滅したりする)。それゆえ、ボス攻略時には喜びがあり、ゲームを単調にさせないアクセントとなっている。このあたりのバランスが絶妙かと思われる。
また、ボス戦の直前には必ずセーブポイントがあるので、全滅しても精神的ダメージは少ない。昔のRPGのラストダンジョンなんて、ダンジョン中盤からラスボスまでセーブポイント無しとか当然だったから、随分と遊びやすくなったものだと思う。

操作性 ☆☆☆☆
すでに完成の域に達したFFシリーズの操作性を受け継いでいるため、操作性は問題なし。
ただし、アビリンクとサポートアビリティについては、システムが分かりづらいので、ゲーム中のチュートリアルをもう少し充実させてほしい。
例えば、ナイトが覚えるサポートアビリティは、ナイト在職中も装備しなければ機能しないのだが、そこに気付かないプレーヤーも少なくないと思われる。

総合点 ☆☆☆☆☆
モンハンなど社会現象になるゲームがある一方で、専用ゲーム機はスマホアプリにシェアを奪われ続けている。スマホの普及によりゲームユーザーの裾野は広がっているのに、専用ゲーム機のゲームは売れない時代なのだ。
そのような状況下、本作の大ヒットが持つ意味は大きい。今日的な味付けはあるものの、旧時代的なRPGが多くの人に受け入れられた。
おそらく昨今のスマホ性能をもってすれば、本作をほぼ完全な形でスマホへ移植することも可能であろう。もしかすると、本作は3DSで発売するより、スマホゲームとして販売した方が利益は大きいかもしれない。スマホゲームならば、製造や物流などの物理的コストがかからないからだ。
それでも、やはり良質なゲームは、専用ゲーム機の優れた操作性でストレス無くプレイしたい。ゲームへの没入感は、専用ゲーム機ならではのメリットだ。
本作は、ぜひ、「ゲームはスマホで十分」というライトユーザーに楽しんでもらいたいと思う。スクエニにはそのような思惑もあるのではなかろうか。
間違いなく良作である。
posted by tkst at 15:00 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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