2011年12月24日

ゲーム日記(28)ファイナルファンタジー零式

ファイナルファンタジー零式の2周目をクリアしたので感想を記す。

なお、プレイ直後の感想は下記URL参照のこと。
http://shanghaimoon.seesaa.net/article/233823847.html


ゲーム内容 ☆☆☆☆(満点☆5、以下同じ)
"クリスタル"が物語の根底にある点は、従来のFFシリーズと同様である。本作では舞台設定を学園モノに仕上げている点が特徴であろうか(ただし、キャラが制服を着ている以外、特に学園モノを意識することはないだろう)。
ネタバレ的なことは省略するが、ストーリーは非常に分かりにくい。筋書きが複雑なのではなく、肝心な部分が伏せられているのだ。伏せられた部分は、2周目プレイやミッション達成などにより、少しずつオープンになる。全てを知るためには、かなりのやり込みが必要である。
私はネットで情報を補完しつつ、2周目終了時点でなんとなくストーリーを理解できたが、それでも不明な点は多々残っている。
ただし、そのあたりがボヤけていても、エンディング場面はいままでのRPGに無いほどグッとくるものがあり、この点は流石だなと舌を巻く。

また、FFシリーズはRPGの草分けだが、昨今はアクションテイストを増してきた。本作では、アクション風RPGと言うより、戦闘に関しては完全にアクションゲームとして仕上がった。
スピード感や爽快感、また、強敵を倒したときの達成感もなかなかだ。ただ、素早い敵に魔法攻撃が当たりにくいので、MPが有限であることも相まって、物理攻撃中心の単調な作業であることに気付く。
また、いくら腕が良くても、レベルの高い敵には勝てないので、そのあたりはRPG臭さが残っている。

武器と魔法については独特なシステムである。
まず、1人のキャラクターが装備できる武器は1系統(例えば剣系統や銃系統)のみ、また、同時に装備可能な魔法は最大で2系統のみである(例えば、ファイア系やブリザド系)。なお、回復及び特殊魔法は攻撃魔法と別枠で、数種類の中から1つ装備できる(例えば、ケアル系とプロテスを同時に装備することはできない)。
本作で操作可能なキャラは12人で、それぞれ使用可能な武器系統が異なる。例えば、ケイトなら魔法銃、シンクなら棍棒といった具合である。別系統の武器を使いたい場合、キャラごとチェンジする仕組みとなっている。
ただし、12人のキャラは均一に成長しない(戦闘に参加する3名しか経験値を得られない)ので、12系統の武器を自在に使い分けるというわけにはいかない。必然的に、レベルを上げたキャラが装備している武器系統をメインに使用していくことになるだろう。
全ての武器の持ち味を楽しむ上では、ぜひ12人のキャラが均一に成長するシステムであってほしかった(そうしてもゲームバランスを崩さないと思われる)。


難易度 ☆☆☆☆
アクションが苦手なら不向き、難易度が高い、というのが一般的な評価だろう。確かに、ボスキャラの体力・防御力が高いので、普通にプレイするとけっこう歯ごたえがあるかもしれない。
ただし、スタート直後の時点でも、スクエニのサイトから強力な武器をダウンロードできる(期間限定)。ラスボスまで使える武器なので、私もかなり楽勝ペースでゲームを進めることができた。
難易度を上げたいならばゲーム内で手に入る武器だけを使えばよいので、こうした形での難易度調整は初心者に優しい。
ただし、残念ながら発売1ヶ月という段階で、スクエニのHPに不正アクセスがあり、一時的にネットを通じたサービスが停止となってしまった。再開は年内の予定とのこと。
なお、本作はあくまでRPGなので、戦闘における強さは「プレーヤーの腕前+レベル」で決まる。つまり、レベルを十分に上げれば、どんなにアクションが苦手でもクリアできる。そのあたりはモンハンとは違う点だ。


操作関係 ☆☆☆☆
全般的に操作性は良好である。
ただ、戦闘中のアイテム使用がかなり辛い。アイテム画面を開いている最中でも敵が襲ってくるので、じっくりとアイテムを選択する余裕は無いだろう。
また、回復魔法(ケアルなど)を使うにはボタン長押しによる「溜め」が必要なので、敵の攻撃が届かないところまで逃げなくてはならない。また、溜めの最中は無防備なので、回復の前後にダメージを受けることもしばした。
アイテム使用と回復魔法の操作周りについては、再考の余地もあるだろう。
あと、細かい点だが、主人公の拠点となる魔導院のエレベーター(魔方陣)について、フロア間の直接移動ができないのは億劫に感じる。


総合点☆☆☆☆
ふんだんに用意された映像や音楽が、ゲームと自然に融合している。
これまでスクウェア開発陣が実験に実験を重ねてきた成果が、ついにユーザーを唸らせるレベルに達したか。
映像は単に挿入すればいいというわけではない。下手な使い方をすれば、一点豪華主義のように「わざとらしさ」が際立ってしまう。映像をうまく活かすには、映像以外の部分(純粋なゲーム部分)のクオリティが高くなければバランスが悪い。
その点、FF零式の「自然さ」は絶妙である。

その他、細々とした点は以下のとおり。

・アイテムが使いづらいなど問題点もあるが、戦闘場面はアクションゲームとして楽しめる域に達している。
このあたりは、ディシディアやロードオブアルカナで培った経験(後者については反省か?)が十分に活かされているのではないか。
・ストーリーについては一本道の要素が強く、このあたりは好みが別れるところ。物語に没入するには一本道の方が適している、というのが私の考えである。
・難易度の項目でも言及したが、スクエニサイトとの連動はうまく機能している。特別な手間やストレスも無く、ネットから武器をダウンロードし、PSPへと転送できる。もちろん、ワイヤレスで完結できる。将来的には課金制アイテムなども考えているのだろう。

唯一難点を挙げるとすれば、いや、この難点が大きいのだが、ストーリーを全て楽しむために、周回プレイや「やり込み」が不可避であることだ。レアアイテムの入手にやり込みを要求するのなら構わないが、やり込まないとストーリー自体が分からないというシステムでは困る。私の場合、2周目のプレイを終えた段階でも、ストーリー上の不明点が多すぎて気持ちさが残った。
分かりづらいと言えば、魔法やスキルの強化なども分かりづらい。どの魔法やスキルを強化するか、プレイヤーの判断に任せるのが狙いだと思われるが、多くのユーザーは単に困惑しているのではないか。システムの理解に難儀するくらいなら、昔のドラクエのように、レベルアップと魔法習得を連動させてくれた方が嬉しいと思うのは私だけだろうか?

最後に欠点も述べたが、出来は秀逸であり、プレイする価値は大きい。
posted by tkst at 07:50 | Comment(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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